ビギナーズラックにしては上手すぎる。 あと2冊書いてもらわなきやかんな

[広告] 楽天市場

「は？リレー！？」

「はい！櫻井先生も走るでしょ？骨折も完治して部活で走り回ってるし」

……まぁ良いけど。

なんで多部先生はそんなに嬉しそうなんだ？？

「ふふ。2年2組の前を通りかかったんだけどね。相葉くんが言ってたのよ。絶対優勝するって。教職員チームになんか負けないって」

「アイツらしいな」

「でしょ。あの子のそんな気持ちを聞いたらやっぱり櫻井先生にも出てもらいたくて」

「ん。分かった。エントリーするよ。翼も出るんだろ？」

「ははははは。櫻井くんは逃げ足が速いのが自慢ですからね」

「……校長。それ、誉めてるんですか？？」

もう職員室ではオレと雅紀が付き合ってることは完全にオープンになってる。

生徒たちもオレらが仲良しなのは男子校ならではのノリみたいに捉えてくれてる子が多いからなんだか助かる。

そっか。

雅紀とリレーか。

アイツのことだからきっとアンカーになるんだろな。

どうせならアイツが3年生になった時の最後の体育祭でも一緒に走りたいな。

「櫻井先生？顔がだらしないですよ？」

「……んなことねぇです！！」

クスクス笑う多部先生をガン無視してオレはHRに向かった。

……ガラガラ……

「ほーい。HR始めるぞー！学級委員、号令かけて」

「起立！！礼！！着席っ」

えーと。まずは体育祭の話だったな。

「体育祭のリレーだけどさ。順番は決まったか？」

「サクショー先生は走るの？」

「ん？走るよ？さっき職員室でエントリーしてきた」

「「まじでぇ！！！やっぱ教職員チームに負けてらんねぇじゃん！」」

「待て待て待て待て！オレら教職員チームだってお前らみてぇにただただ若いだけの奴らには負けねぇかんな！！！」

「「なんだよ！先生たちより若いっつーのがこっちには優位なんだよ」」

「うっせえ、ばぁーか！」

「「相葉ー！サクショー先生がバカって言ったあ」」

「いいんだよ！櫻井先生は可愛ければそれでいいのっ！！！文句言うんじゃねぇ！！」

……雅紀。

なんだそりゃ。