ゾウさんが好きです。でもチェックインのほうがもーっと好きです
33連勤、23日目の女医です。
あと10日寝ると、 一ヶ月以上ぶりのお休みー!!
(でも1日だけで、そのあとまた19連勤なんですけど)
そんな私と運転手してくれてる夫、とあるビジネスホテルに泊まったのです。
チェックインのときの検温で、夫が先に受けたら…???

出張ホテルぐらしの、ツライとこ。


衝撃!!チェックインがこんな価格で買えるなんて!
時間通りにユノさんの車がマンションの玄関前ロータリーに滑り込んで来た
ユノさんは仕事帰りだし、俺もボーナスで奮発して買ったカジュアルスーツを着込んだ
「待たせたな」
「いえっ、あの・・・ユノさん、これ」
「え・・・」
ユノさんはスパダリらしく運転席から降りてきて俺を迎えてくれた
俺はここぞとばかりに後ろ手に隠していたものを手渡す
高速ダッシュで用意したのは
小さな可愛らしい花束だ
「今から出かけるのは分かってるんですけど、どうしても渡したくて・・・」
「・・・・・・・・・」
「・・・あの・・・あれなら家に置いてきます、けど」
「いや・・・・・・・・・・・・・・・ありがとう」
ユノさんはミニブーケで顔を隠すように香りを嗅いでいる
めちゃくちゃ乙女な仕草なんですけど(知ってた)
「じゃあ、乗れ」
ってぶっきらぼうに言ってるけど、お口が尖って「むう」とでも言いそうになってるのは
もんのすごく照れてるに違いない
男らしくて激しくカッコいいのに中身はラブリーとか奇跡か(知ってたぁぁぁぁ)
ドリンクホルダーにそっと置かれたブーケ、やっぱり用意して良かったな
朝のことには触れず、今日の仕事のことや俺が今日ユノさん家で何してたなんかをぽつぽつ話しているうちに到着したのは
この国でも有数の高級ホテル
俺が驚いてるとユノさんはなんでもないことのように玄関前に車を停め、立派な制服のドアマンに
「いらっしゃいませ、ご予約のお客様でしょうか」
と、迎えられた
「ええ、予約のチョン・ユンホです」
「チョン様、お待ちしておりました、お荷物をお運び致します」
「大してないので結構、それよりこの花を予約席に飾って貰えますか?」
「かしこまりました」
ユノさんは俺が贈ったブーケをドアマンに渡し、俺を促してフロントまで向かった
ユノさんがチェックインの手続きをしている間に俺はホテルの中をぐるりと見渡す
チェックインってことは・・・ここに泊まる、ってことだよな?
ロビーはなんとも高級感溢れ、且つロマンティックな造りで俺は得心がいった
これが女の子達が憧れる
『やだ〜お姫様になったみた〜い♡』
というトキメキか・・・!
「荷物もないし、先に食事にしよう」
「あ、はい・・・」
ホテル内のレストランに案内され
テーブルには例のブーケが可愛らしく飾られている
やだもう・・・ユノさんってば
スパダリ(乙女)なんだから・・・!!
「激攻めプリンセス?シム・チャンミンでぇぇぇーーーーーーーーーーーす!!!!!